2月8日は「ふたばの日」

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2月8日は「ふたばの日」

名古屋市東区橦木町に「文化のみち二葉館(名古屋市旧川上貞奴邸)」があります。

日本の女優第一号として知られる川上貞奴が、当社の創業者福沢桃介と一緒に暮らした住居が移築復元された施設です。

文化のみち二葉館(南側から)文化のみち二葉館(南側から)

来週月曜日の2月8日は開館日。「二葉」と語呂も合うことから、「ふたばの日」として毎年多くのイベントが開催されています。開館11周年を記念した今年は、大正琴や南米のハープの演奏会を開催。その他にも雛人形をテーマにした展示が始まります。

また、2月8日は「文化のみち二葉館」、「文化のみち撞木館」ともに入館料が無料になります。このチャンスに足を伸ばしてみてはいかがでしょうか?「文化のみち二葉館」は地下鉄桜通線高岳駅から徒歩10分の場所にあります。

文化のみち二葉館(西側から)文化のみち二葉館(西側から)

今回は、当社と「文化のみち二葉館」との関わりについて紹介します。

1920年に名古屋市東区白壁(当時は東二葉町)の高台に、福沢桃介が中部地区の活動拠点として和洋折衷のモダンな2階建ての大邸宅を建設しました。8,640平方メートルの土地に建てられた大邸宅は、ひときわ目を引く存在でした。町が停電になった時も、さすが電力王宅だけのことはあり、自家発電機が完備されていたので、この邸宅だけが煌々と明るく、いつしか「二葉御殿」と呼ばれるようになったそうです。

生活も大変優雅で、名古屋の財界人や文化人を集めた園遊会では、一流レストランからコックを呼び寄せて料理を振る舞い、贅を尽くしたと伝えられています。また庭園と呼べるほどの庭は、樅の木立ち、緑の芝生、噴水など、お客様から声が出るほど豪華なものだったそうです。

また、内装品も素晴らしく、特にステンドグラスは、桃介の実妹婿、画伯杉浦非水が下書きし、日本で最初にステンドグラス工場を創設した宇野澤ステンドグラス製作所で造られたもので、大変希少価値の高いものです。

その後、1926年に2人が活動の場を東京に戻したため、1937年に分散して売りに出され、その一部(約2,140平方メートル)を当時の(株)大同電気製鋼所の川崎舎常務取締役が買い取りました。それを1957年に当社が譲り受け、1970年に現(株)大同ライフサービスに所有権が移り、当社の社員クラブ「二葉荘」として1996年まで使用されていました。

二葉荘二葉荘

その後、2000年に建物を名古屋市に寄付。解体保管材をできる限り使用する形で現在の場所に移築復元され、2005年2月8日に「文化のみち」の拠点施設として「文化のみち二葉館」は開館しました。

名古屋城から徳川園に至る東西約3kmのエリアは「文化のみち」と名付けられ、名古屋の近代化の歩みを伝える貴重な建築遺産が残されています。創業者福沢桃介の暮らしを感じることのできる「文化のみち二葉館」をはじめ、数多くの貴重な歴史遺産を散策して、江戸、明治、大正それぞれの時代にタイムスリップしてみてはいかがでしょうか。

旧豊田佐助邸旧豊田佐助邸
旧春田鉄次郎邸旧春田鉄次郎邸
カトリック主税町教会カトリック主税町教会
文化のみち撞木館文化のみち撞木館
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