大同電力(株)の誕生、そして大同製鋼(株)を設立

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大同電力(株)の誕生、そして大同製鋼(株)を設立

1919年11月には福沢桃介が木曽電気興業(株)と京阪電気鉄道(株)との共同出資により、木曽水系で開発した電力を京阪地区に供給するために大阪送電(株)を立ち上げました。また、当時は北陸地方を基盤とし、同様に水力で起こした電力を京阪地区に供給する日本水力(株)が存在し、両社は競合関係にありました。その後、1921年2月に木曽電気興業(株)、日本水力(株)、大阪送電(株)の3社が合併し、大同電力(株)が誕生しました。そして、築地で操業していた木曽電気興業(株)製鉄工場は、大同電力(株)名古屋製鉄所に改称されました。

大同電力(株)名古屋製鉄所大同電力(株)名古屋製鉄所

それから、わずか9ヵ月後の1921年11月、大同電力(株)は本業である電力と製鉄業の兼営解消を目的に名古屋製鉄所を大同製鋼(株)、武生工場を大同肥料(株)にそれぞれ分離する形で新会社を設立しました。以来、当社は数多くの合併を繰り返しながら社名も変遷を遂げていきますが、「大同」の名前を冠し続けています。

大同製鋼(株)社員(1922年7月)大同製鋼(株)社員(1922年7月)
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