一貫生産を誇る焼入鋼帯

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一貫生産を誇る焼入鋼帯

大同の焼入鋼帯は、焼入鋼帯から更に工程を経て、ぜんまい、帯のこ等に仕上げられます。

焼入鋼帯

焼入鋼帯の用途で最も代表的なものに、自動車のクラッチクッショニングプレートがあり、国内需要の大半が当社の製品です。その他、刃物用として、日曜大工の丸のこ材や手引きのこ材、度量衡器用として、巻尺、直尺、一般バネ用として各種機械部のバネ、更にハイヒールのシャンクバネ、特別な需要としてジャングルブーツの靴底材等があります。

クラッチクッショニングプレート
手引きのこ
巻尺

焼入鋼帯から作られるぜんまいの用途は、時計用ぜんまい、クリーナー、扇風機、炊飯器、ジューサー等のコード引込用ぜんまい、オルゴール、タイプライター、エンジンスターター、ケーブルリール用ぜんまいがあります。

ぜんまい

王子工場で生産されている焼入鋼帯は、おもに渋川と知多工場で熱間圧延されたものが王子工場の冷間圧延工程を経て熱処理され、焼入鋼帯となります。

このように製鋼からの一貫製品は当社だけで、新鋼種開発、品質向上により業界第一位の生産を誇っています。また、1969年に完成した広幅焼入炉は、最大幅400ミリの熱処理が可能で、今後はさらに海外市場の開拓に力を入れ、世界の大同製品として発展していくでしょう。

(大同通信 1970年4月号から)

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