優れたプラスチック製品を生み出す優れた金型材 NAK55

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優れたプラスチック製品を生み出す優れた金型材 NAK55

プラスチック製品は、私たちの身近なものとなり、生活改善に大いに貢献しています。ところが、このプラスチック製品の出来映えは、使われる金型材の品質に左右されます。そのため、最近はプラスチックの原料も強化材料(ガラス繊維)や、耐磨材料(例.硅石粉)などが混入されるようになり、金型材に要求される品質は、更に厳しくなってきています。

例えば、テレビの前面ガラスのような透明製品、自動車のテールランプ用のレンズなどは、一点の曇りもキズも許されず、金型材の鏡面仕上性、すなわち光沢が強く要求されます。

NAK55で作られたプラスチック金型(ピアノの鍵)

金型材に要求される品質は、だいたい次の通りですが、わが社が開発したNAK55は、それらの要求に十分に応えることができる、と確認されています。

(1)硬さが高いこと NAK55はロックウェルC硬さは40~43、ショアー硬さで約5.7倍あります。

(2)削りやすいこと 一般に使用されているSCM4(ロックウェル硬さ30)より良い

(3)鏡面仕上性のよいこと 従来使用されている材料より、光沢が優れている

このほかNAK55は、放電加工、溶接後に硬化しないことも大きな特長で、従来材に見られなかった特性です。

このように、わが社が開発したプラスチック金型用鋼NAK55は、金型業界、成形業界の要望事項を十分具備していますから、今後は、私たちの身近なプラスチック製品は、わが社のNAK55の金型で造られていくことでしょう。

(大同通信 1971年3月号から)

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