脚光を浴びるファスタックボルト

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脚光を浴びるファスタックボルト

ファスタックボルト

従来から、鋼構造物(建築、土木、橋梁、造船、重機械)の継手にはリベット、溶接、ボルトの3種類があります。このうち、ボルト工法には、せん断接合、引張接合、摩擦接合がありますが、なかでも摩擦接合用高カグリップボルトは、建設業界の要望に応えた製品で、トルク導入がきわめて容易で安定しているため、大いに注目され、利用されています。当社のファスタックはこの摩擦接合用高カグリップボルトで、次のような特長をもっています。

1. 騒音がまったくありません。(特に住宅、学校、病院付近および夜間作業等における打鋲騒音問題を一挙に解決しました。)

2. 作業が安全です。(ピンテールは破断しないので落下による危険がありません。)

3. 能率向上がのぞめます。(レンチは軽くて使いやすく、長時間の作業でも疲れません。)

既にインチサイズのGF9T、GF11Tが建設省から承認されていますが、ミリサイズのGF10T、GF11Tも9月に認定されました。

建設業界は、今後ますます超高層化時代に向かいつつあり、当社のファスタックも大阪で32階の大手ゼネコン本店ビル、名古屋で19階のホテル、横浜で32階のビル等の超高層ビル工事に、使用していただいています。また、当社では1970年10月から市販を始めましたが、社内工場建屋を含め全国で、約50件のビル、工場に使用されています。

都心部では無騒音工法が大変好評を博していますので、現在多くの引合いもあり、今後の発展が期待されます。

(大同通信 1971年10月号から)

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