超小型の工業用ロボット MINITRAN 100

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超小型の工業用ロボット MINITRAN 100

東京の国際見本市会場で行われた「省力化機器展」および「東京モーターショー」に出品し、数十万人の入場者の注目を集めたものに、機械事業部の新製品“超小型の工業用ロボット MINITRAN 100”があります。

展示会で実演中のMINITRAN 100

MINITRAN 100は、英国ホーカーシドレー社から製造技術を導入し、高蔵製作所が国産化するもので、名前が示すように100g程度までの小さな部品の、搬送または加工組立ラインを完全に自動化する、きわめて精密で汎用性の高いロボットです。

右:XY直線形 水平方向 50~300mm、垂直方向 50mm
左:90°旋回形 旋回角度 90°、垂直方向 50mm

その用途は、時計・カメラなど精密工業をはじめ、計器・電子部品・自動車部品などあらゆる小物部品に及び、次のような特性を持っております。

1. 毎時2000回の迅速な繰り返し動作が可能
2. 長期間きわめて高い位置精度を保つ (±0.05mm)
3. 制御装置を内蔵したコンパクトな構造で軽量 (約20kg)
4. 他のミニトランや、ラインの装置との複雑な連動が容易
5. 先端器具の交換により、あらゆる部品に適用できる

このMINITRANをはじめ、大同の省力装置を有力な新製品として、これからも続々と市場に送り出すべく開発、販売に努力しています。

(大同通信 1971年11月号から)

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