2600トン油圧プレスが生み出すアルミ押出用ダイス鋼

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2600トン油圧プレスが生み出すアルミ押出用ダイス鋼

アルミ押出用ダイス

今、新築されているマイホームや高層ビルのアルミサッシは、大同のアルミ押出用ダイス鋼のダイスで押出されたものも使用されるようになりました。また、新設予定の新東京国際空港ターミナルビルの大型外部柱にも、一部分使用されています。これらのアルミ押出用ダイス銅は、製品の大型化、高級鋼化の経営方針にそって、渋川工場で生産されています。新設の溶解設備を十分に活用して大型鋼塊を造り、2600トン油圧プレスで据込み、鍛伸を繰り返し製造されます。このため、アルミ押出用ダイス鋼として、最も要求される断面中心部の偏析がなくて、しかも焼入焼戻し後、堅さの均一なものが得られています。このことは、2600トン油圧プレスの威力として、特筆されてよいでしょう。

ダイス鋼を生み出す2600トンプレス(渋川工場)

なお、アルミ押出用工具としてはダイスのほかにダイパッカー、ボルスターやダイリング、マンドレルなどがあり、前者は大同の鍛造型用鋼、後者は熟間ダイス銅などが使用されており、ダイスと同様に製造されています。

(大同通信 1972年5月号から)

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