軟窒化用帯鋼 SAC71

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軟窒化用帯鋼 SAC71

レジスターやタイプライターのような我々の身近にある事務機器は、数千点もの部品から構成されています。これらの部品の中には軟鋼、高炭素鋼の帯鋼をガス浸炭焼入れおよび焼入れ焼もどししたものが多く使われていますが、これよりも更に加工性がよく、かつ摩耗性のよい材料が要求されています。これを満たすために、当社はSAC71を開発しました。この材料は表面のみ硬く、内部を粘く保つ表面硬化鋼の一種です。

全自動横編機に使用されている軟窒化用鋼

特長

・加工、成形性は軟鋼並み。
・軟窒化処理(タフトライド処理、ガス軟窒化処理)だけで表面硬化する。
・表面硬さは、ビッカース硬さ800以上、硬化深さ0.1~0.2mmのところでビッカース硬さ513が得られる。
・軟窒化処理が比較的低温のため、ひずみの発生がほとんどない。

レジスター、タイプライターのほか編み機、映写機の機構部品も同様で、最近は自動車部品、国鉄車軸関係部品の大口需要に適用を広げて試作を進めており、かなりの受注が期待できそうです。

(大同通信 1974年2月号から)

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