新幹線で活躍するマンガンノーズ可動クロッシング

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新幹線で活躍するマンガンノーズ可動クロッシング

新幹線の線路は、高速運転の安全を保つため、各所に新しい高度な技術が取り入れられています。当社のマンガンノーズ可動クロッシングもその一つで、210~250km/hの高速にも耐える機能と、品質を備えた高品位の製品です。

マンガンノーズ可動クロッシング

構造

可動クロッシングは、可動レール、翼レール、クロッシング鋼の3つの部分から成り、列車の進行方向に応じて、可動レールの先端を左右へ摺動転換できる構造となっています。長脚側は、ひかりが通過する本線側。短脚側は、こだまが通過する分岐線側です。

品質と精度

  1. (1)可動クロッシングは、全数Ⅹ線による内質検査が行なわれます。
  2. (2)可動レールには、疲労強度を増すための、ショットピーニング処理が施されます。
  3. (3)レール踏面は高速のため、わずかな凹凸も許されず、製作許容差は0.3mm/メートル以下、という厳しい精度で製作されています。

東海道新幹線は、開業以来すでに10年、可動クロッシングの品質は、改善に改善が重ねられ、ますますその真価を発揮しています。この可動クロッシングは、全数が当社で製作したもので、その優秀性、安全性は十分認められており、全国新幹線網の開発計画の進捗とともに、その発展も約束されています。

(大同通信 1974年4月号から)

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