RDK401 軟窒化用棒鋼

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RDK401 軟窒化用棒鋼

我々の身近にある家庭電機製品や、その他いろいろの製品を作りだす産業機械などの部品には、鋼材が数多く使われています。それらは精密度を要求するもの、擢動摩耗に耐えるもの、またその両方を要求するものがあり、現在、高周波焼入あるいは焼入焼もどしで製造されています。需要業界では、いまよりも製造性が容易で、かつ、耐摩耗性のすぐれた材料が要求されています。

家庭電機製品のモーターシャフト
自動販売機の部品

当社は、その要求を満たすためにRDK401を開発しました。この材料は機械加工性が容易で、ガス軟窒化処理により、表面かたさは著しく向上し、しかも精密度も十分得られる表面硬化鋼です。

特長

  1. 切削性は極めてよい。鉛快削鋼に匹敵する。
  2. ガス軟窒化処理を施すことで高いかたさが得られ、耐摩耗性にすぐれている。
  3. ガス軟窒化処理は低温で処理するため歪みの発生はわずかで、原価低減が期待できる。
  4. ガス軟窒化処理したものは、耐食性が良好である。

現在ユーザーで試作中のものは、(1)ステレオ、ビデオなどの精密シャフト、(2)自動編機のシリンダ・ダイヤル、(3)産業機械のカム類などがありますが、このRDK401はその特長から、使用範囲は相当広いものと考えています。

(大同通信 1974年6月号から)

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