大同のサイレントレキュペレータ

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大同のサイレントレキュペレータ

サイレントレキュペレータは、熱処理炉などの加熱用として使用される燃焼式放射管の出口側に取り付け、燃焼用空気の予熱と燃焼騒音対策を同時に実施したものです。現在、既に4社から約200本のサイレントレキュペレータを受注しましたが、さらに引き合いは急増しています。

ローラハース式焼鈍炉に取り付けたサイレントレキュペレータ

サイレントレキュペレータの特色

1. 燃料の節約率が高い

放射管から排出される排気ガス熱量の50%以上を回収できます。燃焼排ガスが800℃の場合、燃焼用空気の予熱温度は450℃以上、また、燃焼節約率は20%以上になります。

2. 燃焼騒音の減少

燃焼騒音が100ホーン(A)の場合、70ホーン(A)以下に消音します。

3. 取り付けが容易

構造はコンパクトに設計されており、従来の排気筒と同じスペースで、放射管の出口側に簡単に取り付けられます。大きさは、外径 250mm X 高さ 1,200mmです。

放射管の排気側に取り付けたサイレントレキュペレータ

4. 作業環境の改善

燃焼排ガスの排出温度が、従来の半分以下、また、燃焼騒音か小さいため、作業環境が大幅に改善されます。

5. 寿命が長い

800℃前後の熱処理炉の場合、寿命は8~9年。

6. 安価な設備費

既設炉に取り付ける場合、償却年数は1~1.5年。新設炉の場合はさらに短く、8ヵ月程度で回収できます。

(大同通信 1976年2月号から)

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