脚光あびるLNG用バルブ部品

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脚光あびるLNG用バルブ部品

大気汚染防止が叫ばれる中で、石油に代わる無公害エネルギーとして、硫黄分を全く含まないLNGが注目されています。

LNG(Liquefied Natural Gas)とは液化天然ガスの略語で、メタンを主成分とする天然ガスを-162℃で冷却し液体化したものです。液化すると体積は600分の1になるため、輸送が容易になり、我が国にも1969年に初めて導入されました。

それ以来、電力、ガス会社が中心となり、積極的な導入計画が進められ、無公害エネルギーで、しかも冷熱を利用したさまざまな分野にも利用できるものとして、非常に大きな期待が寄せられています。

このような社会的な期待に応え、当社もLNG用関連部品の製造に着手しました。ここで紹介する製品は、受入基地におけるLNGタンク周辺の配管用バルブで、当社築地工場で製造され、すでに実用化され大きな信頼を得ています。

LNG用バタフライバルブ

このバルブは、使用環境が-162℃の超低温域で使用されるため、今までに経験したことのない、幾多の技術的問題点を解決して製造されたものです。材質的には当社中央研究所で開発されたLNG用ステンレス鋼で、今後さらに超低温分野への利用拡大が、大いに期待されています。

(大同通信 1976年3月号から)

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