複雑な形状の製品を生み出す熱間押出工具

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複雑な形状の製品を生み出す熱間押出工具

アルミニウム、銅、ステンレス鋼などの複雑な形状の製品は、熱間押出法で成形されています。窓枠、機械部品、シームレスパイプなどがこれにあたります。

熱間押出法は、“ところてん”を作る時の原理と同じです。筒に寒天を入れて棒で押し出す時、出口にいろいろな形の穴を開けた板を置けば、穴と同じ形の“ところてん”が出てくる訳です。寒天の代わりに400℃以上の高温に加熱した材料をコンテナーに入れ、ラムで押すと、いろいろな形状の製品がダイスの穴を通って出てきます。下の写真は形鋼を押し出しているところです。

形鋼の熱間押出作業
形鋼の熱間押出工具一式

金属は高温に加熱しないと加工できないので、この装置の心臓部は上の図に示した工具一式です。コンテナー、ラム、ライナー、マンドレル、ダイスなどいずれも目的に応じた、高級な特殊鋼が使用されます。当社は材料だけにとどまらず、これら工具の完成品も製造しており、各需要家からご好評いただいております。

(大同通信 1977年3月号から)

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