皆さんのクルマにも取り付けられているHN11

topics

皆さんのクルマにも取り付けられているHN11

HN11(AISI660)は650℃までの高温に耐える鋼で、ニッケル、クロム、モリブデン、チタン、アlレミニウムなどを主成分としています。強さはステンレス鋼の2倍で、冷間加工性に優れ、しかも非磁性、低温衝撃値が良いなどの多くの特長をもった鋼です。

従来このHN11は、量産化が困難とされていましたが、工場の協力により、毎月50トンの生産体制ができました。用途は排ガス対策車のエンジンと、エギゾーストパイプ(マフラー)をつなぐボルトとして、多量に使われています。その他、耐熱バネやLNG用バルブ、熱間工具鋼として押出し用ダイス、マンドレル、ライナーなどにも使用されています。

排気ガス対策車用ボルト
サポートスプリング
コンバータサポートスプリング用細線

(大同通信 1978年1月号から)

296/570

関連記事RELATED ARTICLES