省エネに貢献する大同パーム

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省エネに貢献する大同パーム

燃焼式工業炉は、これまでにも空気予熱などの既存の技術により省エネルギー改善が図られてきましたが、今や行き詰まりの感があり、新しい原理による省エネルギー技術が強く望まれています。燃焼炉では熱は、燃焼ガスを元にして鋼片に伝わりますが、燃焼ガスの出す熱線は、本来固形物の熱線より弱いため、ガスすなわち炉の容積を大きくして、熱線を強めざるを得ません。この不都合を避け、炉の容積が小さいままで、燃焼ガスの熱を鋼片に有効に伝える省エネ技術の一つが、当社で開発・実用化を進めている「大同パーム」です。

「大同パーム」は、耐熱金網や海線状セラミックなどを、向こう側が透けて見えないように構成し、これに高温ガスを通して、ガスの持つ熱をいったん吸収し、直ちに強力な熱線に変えて放出する働きをします。このため、燃焼ガスは鋼片により多くの熱を与えてから排出されるので、熱効率が良くなります。当社は1981年末、川崎工場の加熱炉にこれを取り付け、約8パーセントの燃料節約を実現しました。今後は、工業炉その他用途への戦略新技術として期待されています。

大同パーム応用製品 パーキュレータ

上の写真「パーキュレータ」は、前述の特徴を生かした製品の一つで雰囲気ガスを使用する熱処理炉の放射加熱管に内挿し、放射管の能力をアップしつつ、排ガスからの熱回収を行うコンパクトな熱交換体です。この製品には、当社製の耐熱線材を金網に用いています。

(大同通信 1982年10月号から)

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