自動車プレスライン用パレタイザー

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自動車プレスライン用パレタイザー

ロボットといえば最近は、アーク溶接や塗装ロボットのような、1本の腕が自由に動き回るイメージが定着していますが、機械事業部が開発したロボットらしくないロボットを紹介します。

この装置は、自動車工場内のプレス工程の後に取り付けられ、プレス成型されたパネル(自動車のボディー部品)を自動的にパレットの中に積み込む(パレタイジング)装置です。国内のプレスメーカーを通じてソ連企業に納入されました。

自動車プレスライン用パレタイザー

10~20キログラムのパネルを、5秒ごとにパレットに積み込む作業は大変な重労働です。また、パネルは端が鋭く危険でもあります。このロボットは、この作業を全自動化し、生産性も向上させることができる画期的なものです。

その特長の第一のポイントはハンドリング速度が速く、5秒に1枚のパネルが処置でき、第二のポイントはパネルに傷をつけることなく、品質が安定します。また、プレスラインの完全無人化が可能となります。

機械事業部ではさらに高速化したパレタイザーを受注し、1983年夏に国内の自動車メーカーに据え付ける予定です。

(大同通信 1983年1月号から)

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