本州四国連絡橋に当社材のアンカーボルトを使用

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本州四国連絡橋に当社材のアンカーボルトを使用

本四架橋は、瀬戸内海に浮かぶ島々を通じて、神戸~鳴門ルート、児島~坂出ルート、尾道~今治ルートの3ルート、17巨大橋で本州と四国を結ぶ連絡橋です。吊橋が多く用いられ、その規模は世界最大吊橋20傑中に9つが入るという、世界に誇る技術を駆使して工事が進められています

この中で児島~坂出ルート(全長11.3キロメートル、上部が自動車道、下部が鉄道の併用)に架けられる下津井瀬戸大橋(径間長1.4キロメートルの吊橋で本州側)に、当社材のアンカーボルトが使用されることになり、既に納入を完了しました。

橋脚に使用されるアンカーボルト

アンカーボルトは、海底を基盤とした吊橋の橋脚に、高さ約140メートルもある主塔を載せるアンカーフレームを固定する、重要な基礎ボルトです。ボルト材には特殊用途合金鋼ボルト用棒鋼(JISG4108、SNB24~5)が用いられ、外径140Φ、長さ8.8メートルと太径長尺のボルトで、耐用年数が100年であることから、高品質が必要とされます。当社材のアンカーボルトは知多工場のLF・RH脱ガス設備を駆使して製造された、ULO-クリーンスチールに加えて、長尺ボルトの真直度を確保するために特殊焼入、焼戻炉で調質された、高信頼性を誇る製品です。

アンカーボルトの立会検査

続いて四国側の南北備讃瀬戸大橋用を目下製造中です。児島~坂出ルートは1978年に着工、1987年完成予定で工事が進められています。

(大同通信 1983年8月号から)

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