溶接ラインの稼働率大幅アップに貢献するスターパックEとバット溶接機

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溶接ラインの稼働率大幅アップに貢献するスターパックEとバット溶接機

鋼と鋼を接合する方法として、CO2溶接やMAG溶接が広く用いられています。これに使用される溶接用ワイヤは星崎工場で製造しており、DS・DDワイヤのブランド名で広く親しまれています。近年の溶接は、アークロボットや溶接専用機を用いた自動溶接ラインが自動車、建設機械などを中心に拡大されています。

これらの自動溶接ラインは従来250~300kgの大容量パックが用いられていましたが、ワイヤが終了するとワイヤ取り替えのためにロボット・専用機を休止させなくてはならず、特に複数の自動機やロボットを組み合わせて使用するラインでは1台の中断が全ラインの中断を引き起こすので、稼動率が大幅に下がってしまいます。

スターパックE(DSバット溶接機によるエンドレス化)
溶接ワイヤ接続用DSバット溶接機

スターパックEは使用中のワイヤ後端と、次に使用するパックのワイヤ先端とをあらかじめ接続することにより、ワイヤ交換のための溶接ラインの稼動中断をなくしました。DSバット溶接機はスターパックEの後端ワイヤと先端ワイヤを継ぐための溶接機で、小型軽量かつ操作が簡単で溶接部のバリ取りグラインダーを装備しています。

(大同通信 1985年5月号から)

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