会社再建案、6社分割から3社分割へ
終戦から1年が経過した1946年8月15日、会社経理応急措置法が公布され、当社も同法による特別経理会社に指定されました。同年8月11日午前零時を指定時として、資産、負債の新旧勘定区分を実施、以後の経営は新勘定のみで行われることとなり、当社における新旧区分は以下の通りとなりました。
新勘定所属事業場
本社、東京支店、大阪支店、星崎工場、築地工場、熱田工場、大江工場、高蔵工場、安城工場、東京工場、川崎工場、尼崎工場、福島工場、野々倉鉱山、大同病院、需品課の16カ所
旧勘定所属事業場
大阪工場、宮古工場、石狩工場、大富鉱山、熊ノ畑鉱山、関西分院の6カ所
最初の6分割案
1946年10月に公布された企業再建整備法に基づき、当社も整備計画に着手し、1947年6月に最初の6分割案を決定しました。
- 星崎工場、東京工場、川崎工場、福島工場 ・・・ 1社
- 築地工場、熱田工場、大江工場、(株)大同機械製作所 ・・・ 1社
- 安城工場、宮古工場、石狩工場、大阪地区 ・・・ それぞれ独立
最終の6分割案へ
そして、8月には宮古工場の売却方針を立案し、次のとおり最終の6分割案を決定しました。
- Aブロック 新大同製鋼(株) 星崎工場、東京工場、川崎工場
- Bブロック 大同鋼機(株) 築地工場、熱田工場、福島工場、(株)大同機械製作所
- Cブロック 大同電機製造(株) 大江工場、高蔵工場
- Dブロック 大同車輛工業(株) 安城工場
- Eブロック 大同鋼板(株) 尼崎工場
- Fブロック 大同電化工業(株) 石狩工場
3社分割案を樹立
この6分割案に基づき、1948年2月から約1年独立採算制をとりましたが、実行が困難となりました。そして、過度経済力集中排除法解除を機に、1949年2月には事業場整備、人員整理を盛り込んだ3分割案をとりまとめました。
- 新大同製鋼(株) 星崎工場、築地工場、熱田工場、川崎工場、福島工場
- 大同自転車(株) 安城工場
- 大同鋼板(株) 尼崎工場