発展を続ける刃物用ステンレス帯鋼
「さびないハガネ」として誕生したステンレス鋼は、戦後の一時期、切れないハガネの代名詞になってしまっていました。しかし、その後の研究、生産部門の努力によって、最近では、その汚名を完全に吹き飛ばし、美しい光沢をもった、刃持ちのよいハガネとして、各家庭でも愛用されています。
よい刃物である条件は、切味がよく、刃持ちがよい、そしてとぎやすく、美しいことが必要です。
当社の製品は高硬度で、かつ研削性のすぐれた刃物鋼として、国内はもとより、海外でも好評を得ており、包丁の他にハサミ、ジューサー、ミキサーの刃、耕運機の刃先、氷カキ等々、様々の用途があり、その利用範囲は広いです。
包丁
ハサミ
使用される鋼の種類は、それぞれの用途に応じて様々で、使いやすい高級刃物ステンレス帯鋼として、ますます発展し続けることでしょう。
(大同通信 1970年12月号から)