大同の磁性材料 快削3%けい素鋼(MES3F)
快削3%けい素鋼は、皆さんが毎日利用している鉄道の信号機、踏切しゃ断機、車輪の方向を変える転てつ器、各種制御盤のリレー部品(鉄心、ヨーク材)に使われています。
制御盤のリレー部品のヨーク材(上)と鉄心
その特色は、
- けい素鋼の磁気特性、機械的特性、物理特性を損なうことなく、快削化に成功した磁性材料です。
- 成分は鉄にけい素(Si)が3%入ったもので経年変化もなく、非常に優れた磁気特性を持っています。
- 製品形状は棒鋼、平鋼、磨き棒鋼があります。
この大同の快削3%けい素鋼は、快削純鉄ME1Fを発明、製品化した経験をもとに開発されたもので、現在星崎、渋川両工場で生産しています。
今後も高性能のリレー部品として、需要増が期待される新しい磁性材料です。
制御盤のリレー部品
(大同通信 1975年10月号から)