美しい、さびない、熱に強い日星精工のステンレスボルト
日常、私たちの身近にある繊維や食品を生産する機械、また宇宙開発、海洋開発、化学プラント機械などにその使命を果たすべく、日星精工(株)(以下、日星)のステンレスボルトはとても大きな役割を果たしています。
日星精工のステンレスボルト
母材は大同特殊鋼の星崎工場で水鈍線引され、この線材が日星で冷間圧造、成型ねじ転造されてボルトができます。材質は一般304(18Cr-18Ni)よりNi-Cuをアップし、高級なDSK1U、DSN05U、316を使用しているため、ボルトの特性も優れています。サイズによっては、関連会社と協力して製造し、ユーザーから好評を博しています。
ステンレス(18Cr-8Ni系)はノーブルな白さゆえ、装飾品として優れた機能(耐食性・低温特性・非磁性)を持っているため、近来需要がますます拡大し生産量が増えています。
さらに多様化するユーザーの要望に応えて大同特殊鋼の開発部、中央研究所と星崎工場の協力を得て、純チタンボルト、析出硬化ステンレスボルト(630)、2相ステンレスボルト(DSD1H)の試作に成功し、需要開拓中です。
(大同通信 1977年10月号から)