仕上げ面の美しい歯車用軟窒化鋼 RDK401
歯車用軟窒化鋼 RDK401を使用した部品
この鋼は軟窒化処理を施すことにより、浸炭処理材並みの品質が得られる鋼のことで、次のような特長があります。
- 被削性
鉛快削鋼と同等の被削性があり、その仕上げ面は非常に美しい。 - 熱処理変形
処理後の変形は、ほとんど発生しません。 - 強度
十分な耐摩耗性と疲労強度が得られます。
RDK401の部品製造コストを従来材と比較すると、下の表のように大幅なコストダウンが図れます。これ以外にも変形、曲がりなどの修正加工省略、歯車の騒音低下など多くのメリットをもたらします。
歯車加工のコスト例
最近では自動車用の各種歯車、ミッション関係の部品、さらに一般産業機械などの歯車用材料として、幅広い分野でコストダウンおよび製造工程の簡略化に寄与しています。
RDK401は、星崎工場で生産していますが、知多工場でも生産を開始し、需要増に応える準備を進めています。
(大同通信 1978年3月号から)