熱回収形ローラハース式連続焼鈍炉
熱回収形ローラハース式連続焼鈍炉
ピン・ボルト、軸受、歯車など小物部品が産業機械をはじめ自動車・家電製品に多く使われ、大きな役割を担っています。これらは、線材に適切な熱処理を施し、靭性・加工性を持たせて使用されます。
機械事業部は、1967年に特殊鋼線材用ローラハース式連続焼鈍炉1号基を、当社星崎工場に納入しました。以来、27基の納入実績を有し、生産性、品質、省エネルギーなど改善を加え、斯界の評価を得てきました。
1982年3月17日、本炉は省エネルギー効果の著しい優秀機器として、日本機械工業連合会から表彰され、当日受賞式に出席した武田社長は、受賞企業15社を代表して謝辞を述べました。
日本機械工業連合会から贈られた表彰状
この熱回収形ローラハース式連続焼鈍炉は、サイレント・レキュペレータ、断熱強化、廃ガス有効利用など従来の省エネ改善に加え、コ字形に設計した炉の出入口に熱交換室を設け、画期的な省エネネルギーと省力化を図ったものです。
特長
- 焼鈍後の線材(約650℃)の保有熱を、炉内雰囲気ガスを強性対流させることで、焼鈍前線材を予熱(400℃以上)する。
- 通常2名の操炉者を給集材個所の集約で1名削減。
(大同通信 1982年4月号から)