世界初の複合製鋼プロセス ELVACプロセス
ELVACプロセス
ELVACプロセスとは
1982年6月にレードル・ファーネス(当社が開発し、特許を持っている取鍋精錬装置、略してLF)が知多工場に設置されました。その後、いろいろな試験が行われ、ついに電気炉溶解-取鍋精錬-真空脱ガス処理-連続鋳造という世界で初めての特殊鋼製造プロセスが完成しました。そして、このプロセスはそれぞれの処理の英語の頭文字を取って、ELVAC(商標登録)と名付けられました。
ELVACプロセスの特徴は
第一に、LFと真空脱ガスの二重精錬で、酸素や硫黄などの不純物を非常に低いレベルに下げることができます。これによって鋼の信頼性が、より一層高められました。第二に、この二重精錬は化学成分を非常に精密にコントロールすることも可能にします。その上、連続鋳造によって化学成分の偏り(偏析といいます)を防止するため、品質が一定で安定した鋼を製造することができます。
ELVACプロセスは自動車用鋼のお役に立ちます
ELVACプロセスは、まず知多工場の主力製品である自動車用鋼に適用されます。私たちの新しい製法が、自動車の品質向上や軽量化のお役に立つことが期待されます。
(大同通信 1982年11月号から)