ステンレス線材コイル用連続溶体化炉
ステンレス線材コイルの溶体化炉は、コイルの表層と中心部をいかに均一に早く冷却できるかで、その性能が左右されます。また、熱処理温度が高いため、搬送方法は台車式や回転炉床式が多く採用されてきました。
しかし、省エネ、冷却性能、自動化の観点から、より優れた炉の開発が望まれていました。当社ではニーズに応える新型炉を開発しました。
ステンレス線材コイル用連続溶体化炉
特長
- 37%以上の大幅な省エネ
(1)予熱室、レキュぺレータ設置
(2)通気性固体の採用 - 均一な冷却
(1)コイルとトレーを切り離し、コイルのみ冷却
(2)コイル内径面への高圧の水の噴出 - コンピュータの採用による完全自動化
(1)待機材のヒートパターン予約
(2)ヒートパターン、空燃比制御および搬送制御をコンピュータに組み込み、常に安定した熱処理
(大同通信 1989年2月号から)