薄板用竪型連続焼鈍炉用ハースロール
高炉・鋼板メーカーの竪型連続焼鈍炉に、Φ800~Φ1550の大径のハースロール(40~100本/炉)が使用されています。耐熱鋳鋼の鋳造品と鍛造材を溶接で組合せたロールで、完成品としての納入がお客様のニーズになっています。当社は大型の遠心鋳造機を活用し、品質・寸法ともにシビアな大径ロールの製造を行っています。
Φ800×4093lロール(口ールシェル長さ2000)
遠心鋳造 – 組立・完成品
製造法および製品の特徴
遠心鋳造法によるロールシェルの製造 – ロール外周面無欠陥への対応
- 金型を回転させ遠心力を利用した成型・凝固
加圧凝固のため、高品質の製品が得られる。特に外径側の表面品質が良好で、品質も安定している。 - グレードの高い耐熱鋳鋼の製造に適している。
ロールの製造
- お客様の仕様に基づく材質選定、ロールの詳細設計 強度計算、電算機による応力解析
- アクスル(砂型鋳造品)の形状設計、鋳造品質の確保 放射線検査による内質確認
- 耐熱鋼の溶接技術、開先形状設計
- 寸法精度 ロールメーカーとタイアップ
- 表面処理(サーメット溶射、クロムメッキ) 溶射、メッキメーカーとタイアップ
(大同通信 1990年4月号から)