見やすくきれいなステンレスのオリ
みなさんの中には、大同特殊鋼の「タンジーちゃんとゴリラ達」のコマーシャルをご覧になった方もいらっしゃると思います。あれはイギリスのホーレッツ動物園で撮影したもので、残念ながら日本の動物園ではありません。でも、愛知県犬山市には日本モンキーセンターという素晴らしい施設があります。
日本モンキーセンターに行かれた方は、オリの中にいる猿が見やすいことにお気づきのことと思いますが、それはなぜでしょう。実は、大同特殊鋼が作ったステンレス製のオリなのです。
ゴリラのオリは直径6mm
例えばチンパンジーの場合、普通の鉄製のオリだと直径16mmの丸棒を使いますが、ステンレスだと6mmでOKです。この差を私達の側から見通すことのできるすき間面積で計算すると、ざっと40%も増えることになります。
ピグミーマーモセットのオリは直径2mm
視界を遮るものが少なく、しかも安全に観客に見せる、そしてメンテナンスが簡単。このような特徴を持った大同特殊鋼のステンレス製オリは、ライオンやトラからサルやリスまで幅広く広がり、日本全国の動物園で使われてオリます。
(ふれあいDAIDO 1992年1月号から)