温間鍛造品(二ヤネットシェイプ)の世界
鍛造品は素材をやわらかくするために加熱し、プレス機や鍛造機で成形を行います。素材の加熱温度によって、熱間鍛造(1000℃以上)、温間鍛造(700℃~800℃)、冷間鍛造(常温)に大きく区分できます。温間鍛造品の特徴は、熱間鍛造品に比べ終始温度のバラツキが少ないため精度が良くなり、冷間鍛造品に比べ中間処埋(被膜処理)の工程が不要なためコストが安くできることです。
二ヤネットシェイプの実現
- 部品の完成品に近い製品をつくることで、加工取りしろの削減ができます。
- 製品によっては加工することなく、鍛造後のそのままの肌で利用できます。
2500トンプレスの設備仕様
成形荷重 2500トン
最大製品寸法 160mm
重量 3.5kg
速度 50spm(ストローク/分)
2500トンプレスで作り出される製品例
フランジコンパニオン(自動車の電動伝達部)
スピンドルナックル(自動車の足回り)
パーキングギヤ(自動車の制動部分)
斜板(カーエアコンの部品)
(ふれあいDAIDO 1997年10月号から)