新幹線から鉱山軌道まで活躍するマンガンクロッシング
マンガンクロッシングは、13%マンガン鋳鋼品で、耐摩耗性と強じん性に優れ、衝撃値が高いことから、安全性や耐久度を必要とする鉄道の分岐点や、交差点には欠かせないものです。新幹線から鉱山軌道まで、大同のマンガンクロッシングは、同内需要の80%以上を占有し、カナダをはじめ、オーストラリア等諸外国にも多く輸出されています。中でも新幹線で使用されているノーズ可動クロッシングは、全数が大同でつくり出された高速分岐器として、世界に類のない優れた製品です。
スリースローポイント
鉱山用シーサースクロッシング
マンガンクロッシングの最大の需要先である国鉄では、20年後の国民生活を予測して、札幌から博多まで本土を縦貫する新幹線や、その新幹線と地方都市を結ぶ高速鉄道網や通勤用新幹線の建設、さらには高度化する流通経済の需要にこたえた貨車輸送の整備など、着々とその計画を進めています。
新幹線で活躍するノーズ可動クロッシングを使用したシーサースクロッシング
マンガンクロッシングには、このような将来性のある反面、ますます使用条件が苛酷になり、より優れた品質が要求されます。そのため、品質改善の努力が研究、製造両面にわたって日々続けられています。
50N1番クロッシング
(大同通信 1969年2月号から)