野球スコア解析装置
市場開発部と機械事業部では、中日ドラゴンズの協力で「野球用スコア記録解析装置」を開発しました。従来どこの野球チームでも、ゲームに関するあらゆるデータは、人手でスコアシートに記録し、集計してきました。しかし、当社ではマイクロコンピュータを利用し、簡単かつ迅速に操作できるワンタッチ方式で、スコアラーがスコアシートに書く手間で入力可能な装置を設計製作しました。
インプットマシン(左)、高速グラフィックプリンタ(中央上)、解析装置(中央下・右)
特長
- 従来のスコアシートと同じイメージで、試合中に入力でき、スコアシートデータはもちろん、さらに詳細な記録も可能にしました。
- バッテリーの配球を、ケース別にいつでもグラフィック・プリンタに図示でき、相手投手の攻略や、自軍の防御など試合中の作戦変更に役立てることかできる。
- 通信回線で、大型電算機と直結も可能で、解析結果の問い合わせや、現試合の収録データの伝送が可能。
- カセット磁気テープなどを経由して、大型電算機に入力することもでき、シーズン中の記録集計や解析が意のままになり、記録業務の驚異的な合理化が図れます。
- 装置は、インプットマシン、解析機、高速グラフィックプリンタから構成され、携帯性も考慮されています。中枢部には、大同製マイクロ・コンピュータ「DAMIC-8」が使用されています。
(大同通信 1982年6月号から)