ゼンマイバネ トルク自動測定装置
ゼンマイは自動車の安全ベルトをはじめ、電化製品のコードリールなど広い分野で利用されています。安全ベルトはベルトを引き出す時の操作感触およびベルト装着時の人体への締め付け圧迫感が、バネのトルク特性に大きく左右されます。
トルク特性の改善、品質管理向上のために、トルクの微妙な違いを明確に検出する作業能率の高い測定装置が望まれていました。このようなニーズを背景に、中央研究所・王子工場の協力のもとに開発を進め、商品化に成功しました。現在、2基が稼働中です。
測定機本体
コントロール装置
特長
- バネの巻回数に対する連続的な動トルク特性および任意の巻回数での静止トルクの測定ができます。
- 測定データ、トルク特性カーブの表示、記録およびデータの統計処理ができます。
- バネを測定機にセットして測定条件を入力すれば、あとはすべて自動的に測定を行います。
トルク特性カーブ(例)
主な仕様
トルク測定範囲 | 0~50kgf・mm 最小読取値 0.05kgf・mm |
---|---|
ばね回転速度 | 30~90rpm 常用60rpm |
測定値読み取り間隔(角度) | 30°毎 最分解能力 0.36° |
(大同通信 1987年7月号から)