真空熱処理炉コンピュータ制御装置
機械事業部では、各種真空熱処理炉を販売していますが、処理の複雑化、多様化、高度化に伴い、従来のアナログ計器で制御装置を構成することは困難かつ高価になってきました。この度、従来のアナログ制御装置に代わりコンピュータ制御装置を開発し、販売を開始しましたので紹介します。
コンピュータは設定された熱処理パターンの進行を管理し、シーケンス制御装置に動作指令を出力します。
本装置は、従来制御装置に比べ、
- 操炉状態をカラーグラフィックディスプレイにより簡単に把握
- 多くの冷却モードを任意に設定可能
- 操炉情報を上位コンピュータに伝送する通信機能付き
- ディスプレイのハードコピーは作業誌として利用可能です。
コンピュータ制御装置
標準仕様
項目 | 仕様 |
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処理パターン | 50パターン(26ステップ/1パターン) 100パターンまで増設可能 |
制御温度 | 0℃~炉最高温度 |
保護装置 | (1) アナログTICによる炉温異常検知 (2) プルドン管による炉過圧検知 |
炉圧制御モード | (1) 微圧(1~20Torr設定 1Torrごと) (2) パーシャルガス(10~760Torr設定 10Torrごと) (3) 加圧冷却(1kg/cm2~炉最高圧力設定0.1kg/cm2ごと) (4) ファン加圧冷却( 〃 ) (5) 減圧冷却(10~760Torr設定 10Torrごと) (6) 加圧プログラム冷却(1kg/cm2~炉最高圧力設定0.1kg/cm2ごと) (7) 減圧プログラム冷却( 〃 ) (8) 真空プラグラム冷却 |
(大同通信 1988年1月号から)