プラズマ・マルチ・ファーネス
プラズマ・マルチ・ファーネスは、中央研究所、技術サービス部および機械事業部が協力して開発したプラズマ発生機能付きの多目的真空熱処理炉です。特に、鋼の表面を硬くする浸炭処理において、本炉が持つプラズマ浸炭機能は、従来のガス浸炭、真空浸炭の欠点の克服はもちろん、新しい浸炭分野を拓くものとしてさまざまな業界から注目を集めています。
プラズマ・マルチ・ファーネス
特長
- 真空処理のため、酸化のない熱処理が可能で、処理物の表面が清浄で光輝性がある。
- プラズマ作用により低圧で均一な浸炭が可能なため、すすがつかない。
- 浸炭速度が早く、低温および短時間処理により、結晶粒の成長がなく、低歪処理が可能。
- 高濃度浸炭や難浸炭材への浸炭が可能。
- 無公害・省エネルギー処理が可能。
用途
- プラズマ浸炭
- プラズマ浸炭窒化
- 真空焼入(油焼入・ガス焼入)
(大同通信 1988年2月号から)