銅メッキステンレス溶接ワイヤ WSRシリーズ
最近の自動車は、環境対策や軽量化といった観点から、エキゾーストマニホールドなどの排気処理系部材は、これまでの鋳物からフェライト系のステンレスへと変わりつつあります。このフェライト系ステンレスの溶接にもってこいなのが、銅メッキステンレス溶接ワイヤWSRシリーズです。
銅メッキステンレス溶接ワイヤ WSRシリーズ
銅メッキによりワイヤの送給性・通電性を大幅改善
WSRシリーズは銅メッキを表面に施すことにより、従来のフェライト系ステンレスワイヤより、ワイヤ送給性・通電性
を大幅に改善しました。
- フラットで美しいビード外観
- 安定送給、安定通電の実現で、溶接部分がなめらか
スパッタの発生が少なく、作業環境を改善。アークの安定で、溶接につきもののスパッタも少なくなります。
過酷な用途に対応するすぐれた耐食性、耐温度酸化性
高Cr-Nb添加により耐食性、耐高温酸化性が改善されました。
耐温度酸化性の比較
エキゾーストマニホールド、フロントパイプなど比較的高温域での使用には、WSR42K
コンバータ、マフラーなど比較的低温域での使用には、WSR31K
ここでは自動車のみをとりあげましたが、その他多くのフェライト系ステンレス鋼の溶接でも使用されています。
(ふれあいDAIDO 1997年2月号から)