ローラハース式連続真空焼結炉
粉末冶金の進展に伴い、自動車部品・OA機器業界を中心に連続式真空焼結炉の引合いが活発となり、これに対応するため1985年からテスト機の開発に着手しました。
連続式真空焼結炉
連続式真空焼結炉の搬送方式として世界で初めてハースロールを採用することにより、コンパクト化を図るとともに多様なニーズに対応できる炉として業界から注目され、すでに3基が稼働中です。活発な引合いのもとに、今後の拡販が期待されています。
炉の概略構造図
特長
- 処理室数の制限がなく、最適プロセスの構築が可能
- 新搬送方式によるコンパクト設計(省エネ・省スぺース)
- 各室の独立性が高く、処理室の変更・追加が可能
- リフタの採用により、高い均熱度とロールの長寿命化を達成
- 新型ワックスキャッチャにより、ワックス回収効率の大幅向上
- 各種雰囲気に対応可能(N2、Ar、H2ガス等)
主な仕様と用途
仕様 | 最高温度 | 真空度 | |
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脱ワックス室 | 850℃ | 10-6 Torr台 | |
焼 結 室 | 1450℃ | ||
徐 冷 室 | 950℃ | ||
冷 却 室 | – | 10-3~1500Torr | |
用途 | 各種粉末製品の脱ワックス・焼結(鉄合金・ステンレス・希土類磁石等) 一般の連続真空熱処理 |
関連製品として、高融点金属粉末(タンタルなど、焼結温度2,000℃)の脱ワックス・焼結用連続炉も製作しています。
(大同通信 1987年3月号から)