積分型自動温度監視装置
当社の放射温度計は、鉄鋼、鍛造、圧延、自動車、窯業など幅広い分野に納入実績があり、好評を得てきました。しかし、鋼材のような固体物体に対しては、的確に温度をとらえられますが、溶融鋼のような溶けた物体に対しては、測定温度にばらつきが見られ、鋳造業界への適用はいま一歩でした。
この弱点を解消するために開発された機器が、積分型自動温度監視装置です。すなわち、放射温度計で測定したデータを監視装置の積分回路で積分して平均化することにより、鋳造業界で最も多く使用されている熱電対と、ほぼ同じ測定結果を得ることが可能となりました。
放射温度計 スターサーモ
積分型自動温度監視装置 スターヴィジョン
鋳造業での導入例
お使いいただいた、ある大手鋳造専業メーカーから高い評価を得ています。また、消耗型熱電対使用量の削減も可能なため、今後の需要の拡大が期待されます。
(大同通信 1987年4月号から)