(株)電気製鋼所 設立趣意書

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(株)電気製鋼所 設立趣意書

名古屋電燈(株)から製鋼部門を分離し、(株)電気製鋼所を設立した1916年8月19日が当社の創業日にあたります。今回は(株)電気製鋼所の設立趣意書を紹介します。

(株)電気製鋼所 設立趣意書

製鉄及び製鋼事業の独立は、今日我国の急務なり。然れ共普通の銑鉄及び鋼鉄の製造は莫大の資本を要し、且つ之に要する諸機械の輸入は目下困難なるを以て、吾人はここに先づ、炭素工具鋼、高速度鋼並に合金鉄の製造に着手し、以ていささか国家に貢献するところあらんとす。

  1. 電気法にて製造する炭素工具鋼及び高速度鋼は、従来のるつぼ法に比し、作業容易にして生産費低廉なり。
  2. 合金鉄に要する「タングステン」「モリブデン」「クローム」の如きは、吾国特有の産物なれば、原料の供給豊富なり。
  3. 今春来名古屋電燈株式会社内に電気製鋼、合金鉄に関する試作場を設け、斯道に経験ある技師と職工とを督励し、既に数百回の実験を重ねて優秀なる製品を産出するに至れり吾人は此の試作場を全部継承拡張せんとするものなり。
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