大同のステンレスボールバルブ

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大同のステンレスボールバルブ

ボディとソケットの間に研摩加工されたボールが入り込んでいるバルブを、ボールバルブといいます。

ステンレスボールバルブ

ボールバルブの主な特徴

  1. ボールに配管と同じ穴があけてあるので、全開時は流路がパイプと同一条件になり、流れ方向を変えることがないため、粘性液体、スラリーなどにも使用できます。
  2. 流体制御に要するハンドル操作は90°動かすだけで済み、簡単で早く、緊急時の開閉に有利です。
ステンレスボールバルブの構造

他のバルブに比べて、このような利点があるため、最近は石油、薬品、食品、ガスなどのプラント化、自動化、高温、低温、無公害化などに、広範囲に使われるようになりました。従って従来、材質的には鋳鉄、普通鋳鋼などで良かったものが、18Cr-8Ni、18Cr-12Ni-2Mo、さらに極低炭素のステンレス鋳鋼へと、だんだん高級鋼化される傾向になってきました。

指向重点製品として高級材質化を目指す鋳鋼事業部も早くからこれに着目し、技術の確立に努力した結果、現在では、全国のステンレスボールバルブの約40%を占めるトップメーカーに至り、特に木曽福島工場では主力製品の一つとなっています。使用条件が厳しく、小さな欠陥も許されませんから、特に品質管理を重点に生産を行っています。

(大同通信 1974年8月号から)

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