ユニークなニッケルチタン形状記憶合金

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ユニークなニッケルチタン形状記憶合金

形状記憶合金は、高温状態で一定の形を熱処理によって記憶させておけば、低温状態で変化させても、加熱すると瞬時に元の形に戻ってしまう合金です。

写真1に、ニッケルチタン合金で作成した引張型のコイルばねが写っています。これを写真2のように室温で伸ばし、お湯の中に入れると、写真3のように元のコイルばねの形に瞬時に戻ります。

写真1
写真2
写真3

このように形状記憶合金は通常の金属には見られない、非常にユニークな特性をもっています。この特性を利用して、サーモスタット代替、温室窓の開閉器、空調関係、ロボットへの応用、熱エネルギーの機械エネルギーへの変換等への応用が考えられています。

また、ニッケルチタン形状記憶合金は、ニッケルが大体55%、残りがチタンのため、耐食性が良く、人工骨、人工関節等の医療材料への利用も研究されています。

当社では、プラズマ溶解技術と特殊鋼の加工技術を駆使して、線材、板材のニッケルチタン形状記憶合金を製造しています。

(大同通信 1983年7月号から)

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