涼しげな“ゆかた”の模様

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涼しげな“ゆかた”の模様

ゆかたの模様?ゆかたの模様?

夏といえば藍染めのゆかた。夏祭りや縁日の夜、子供たちのはしゃいだ声や花火の音が聞こえてきそうな気がしますね。

でも、この模様は合金元素の分布のムラを示したものです。Ni基合金の鋳造、熱処理した状態を、EPMA(Electron Probe Micro Analyzer)という装置で分析し、W(タングステン)の濃度分布を測定したものです。鋳造のままではWが樹枝状品の中心に富化し、本写真のように熱処理した後は固溶損を越えたWがα-Wとして析出します。

このような元素の分布がごく容易に測定できることから、この装置は連続鋳造(CC)ビレットの偏析や介在物の分布調査などに活用されています。一種のコンピューター・グラフィックですね。

合金はNi-6Cr-8Co-17W-5Ta-5Alの組成の超耐熱合金で次世代の高性能ガスタービンに使用が期待される夢の合金です。1400度以上の使用温度が想定されるガスタービンのブレードなどに期待される材料です。

タービンディスクタービンディスク

(大同通信 1994年8月号から)

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