木曽福島工場の誕生

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木曽福島工場の誕生

木曽川水系の水力発電開発と合金鉄の増産を企図し、(株)電気製鋼所は水力発電所と木曽福島工場の建設工事を進めました。

1919年2月、第1水力発電所の竣工にあわせて木曽福島工場は誕生。当初は合金炉2基でのスタートでしたが、翌1920年の第2水力発電所竣工にあわせて5基体制に移行しました。

木曽福島工場の操業開始時は合金鉄の高騰期にあたり、なかでも当社のフェロクロムは高い競争力を有しました。ニューカレドニアから鉱石を大量輸入し、呉工廠と大量の年度契約を締結、安定生産を継続することで当社の業績向上に大きく寄与しました。しかし、1921年に入ると合金鉄の市況が悪化、在庫も増加の一途をたどると、1922年、木曽福島工場は誕生からわずか3年で操業中止に追い込まれ、1932年の生産再開に至るまで合金炉の火が灯されることはありませんでした。

木曽福島工場
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