大同のスタビライザー

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大同のスタビライザー

現在の石油井戸掘削方法は、ドリルパイプとその下端にドリルカラーと、掘削工具であるピットを接続し、これを地上から回転させ、ドリルカラーの荷重をビットに与えて岩層を削るロータリー式が、ほとんどの井戸で採用されています。

井戸を掘り、石油を採掘

最近の技術の進歩に伴い、掘削深さは数千メートルに達する場合があります。掘削した穴の径はビットの直径と同じになるのでドリルカラーとの間にすき間が生じます。このすき間のためにビットの回転が触れたり、井戸が曲がって掘削されたりする恐れがあるので、ドリルカラーの間に、抗壁にフィットさせた振れ止めが必要となります。この機能を果たすのがスタビライザーです。

スタビライザー完成品

スタビライザーは消耗品に近いため、クロムモリブデン構造用合金鋼が用いられますが、高い抗張力と衝撃値が要求されており、高品質でなくてはなりません。渋川工場は溶解から鍛造、熱処理、加工まで一貫した製造管理体制で高級火造品を製造していますが、スタビライザーについては取鍋精錬炉、NC旋盤、BTA深孔加工機等の設備を駆使し現在量産中で、石油掘削産業の発展に貢献しています。

渋川工場から出荷するスタビライザー

(大同通信 1981年9月号から)

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