変わりゆく工場の姿 王子工場

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変わりゆく工場の姿 王子工場

王子工場の歴史は古く、源流は創業者を同じくする1922年設立の時計ゼンマイ用焼入帯鋼を製造する(株)日暮里全舞工場と、1929年設立のミガキ帯鋼を製造する(資)王子ロール工場に遡ります。両社は1936年に合併後、理研圧延工業(株)と改称、1951年に冷延、焼入部門が集約されて王子工場となりました。その後、理研鋼材(株)他4社と合併し、理研工業(株)と改称。1955年、新理研工業は大同製鋼(現大同特殊鋼)と合併、翌年には王子工場の伸鉄部門が分離され、王子製鉄(株)が設立されました。1958年当時の王子工場のゼンマイ生産量は全国生産の27.5%を占め、日本一を誇りました。

約26,000平方メートルの敷地に冷延部門と焼入帯鋼部門を有した王子工場ですが、1984年に冷延部門を知多帯鋼工場へ完全集約する際に帯鋸工場を冷延工場跡に移設。そして、2002年にゼンマイ生産から撤退し、工場南側の土地を売却後、敷地面積は約8,000平方メートルに縮小しました。現在、王子工場は焼入帯鋼の熱処理に特化した工場となり、1931年から製造し続ける帯鋸は、T.BS. (東京バンドソー・登録商標)ブランドとして東南アジアを中心に広く認知されています。

冷延工場(写真手前)があった頃の王子工場。写真奥が帯鋸工場冷延工場(写真手前)があった頃の王子工場。写真奥が帯鋸工場
冷間圧延機(1978年)冷間圧延機(1978年)
現在の敷地面積は約8,000平方メートル(赤枠内)現在の敷地面積は約8,000平方メートル(赤枠内)
王子工場が誇る帯鋸T.B.S. (東京バンドソー)王子工場が誇る帯鋸T.B.S. (東京バンドソー)

(ふれあいDAIDO 2013年12月号から)

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