コールドヘッダー用ステンレス線材

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コールドヘッダー用ステンレス線材

1960年代後半、ステンレス鋼ねじの需要の増加はめざましく、一般家庭用の電気掃除機、冷蔵庫、テレビ、ラジオは言うに及ばず、自動車、車輛、船舶、建築等をはじめ、食品工業のプラントに至るまで、その需要は増加の一途をたどりました。

コールドヘッダー用ステンレス線材とステンレスねじ

これらのステンレスねじの多くは、線引きしたステンレス鋼線から、コールドヘッダーによってつくられています。最近のステンレス鋼ねじは、十字ドライバーで締め付けるプラスねじが多く、その頭部の形も、半丸、皿、トラスなどいろいろあり、苛酷なヘッダー加工に耐えられるものが要求されています。

当社のコールドヘッダー用ステンレス線材は、特殊な溶解精錬法を用い、表面疵を特殊な方法により、完全に除去していますので、きわめてコールドヘッダー性が良く、広く需要家各所から好評を受けています。また、ヘッダー加工の程度と用途に応じて、豊富な種類のうちから、需要家に適材を選んでいただけるのも、当社のコールドヘッダー用ステンレス線材の特長です。このステンレス線材は、星崎工場で溶解、圧延され、当社の関連会社、大同ステンレス(株)(2007年に日本精線(株)と合併)などで線引加工され、ヘッダーねじメーカーに納入されています。

(大同通信1969年7月号から)

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