省力化に貢献するペイル巻DSワイヤとワイヤ引出し装置

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省力化に貢献するペイル巻DSワイヤとワイヤ引出し装置

星崎工場で製造されている従釆のCO2アーク溶接ワイヤは、すべて樹脂リールに巻き取られて自動溶接の高能率作業に貢献してきましたが、更に高能率、省力化という需要家の要望に応えて開発されたのが、ペイル巻DSワイヤとワイヤ引出し装置です。

ペイル巻DSワイヤとワイヤ引出し装置

このペイル巻DSワイヤは円筒の容器に巻かれたもので、巻取単重は100kgと200kgがあります。このため、従来のリール巻品(最高巻取単重25kg)に比べ、次の特徴があります。

(1)リール交換のロス時間(約10分)が短縮される。
(2)リール交換時に生ずるワイヤのロス(約4m)がない。

ペイル巻DSワイヤを使用するには特別のワイヤ引出し装置が必要であり、当社は低廉、かつ取り扱い容易なK-2型ワイヤ引出し装置を開発して、ワイヤ使用量の多い大手需要家を中心に拡販を図ってきましたが、客先の使用結果も好評で、今後一般の需要家にも普及するものと期待されています。

このK-2型引出し装置は実用新案と意匠登録を出願中のもので、近日大阪で開催される国際ウエルデイングショーで実演を行い、広くPRすることを計画しています。

ワイヤ引出し装置の仕組み

(大同通信 1971年2月号から)

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