公害防止に貢献する鋳鋼品 排煙脱硫用ポンプ部品

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公害防止に貢献する鋳鋼品 排煙脱硫用ポンプ部品

環境保全が社会問題として、大きくクローズアップされる中で、大気汚染源の一つである亜硫酸ガスSO2については、厳しい環境基準が設定されています。これに応じるため各産業界では、排煙脱硫装置の設置を積極的に進めています。

排煙脱硫用ポンプ(完成品)

この装置は、煙突から排煙する前に、排煙中の希薄なSO2を効率よく捕捉する装置で、SO2自身が高い腐食性を有するうえ、これを吸収する各種薬品も腐食性を持つため、この装置に使われる各種ポンプは、非常に腐食が激しく、材質的にも難しいものがあります。

ここにご紹介する製品は、このような社会的背景に呼応し、さらに技術上の問題点を解決した、ポンプ用高級ステンレス鋳鋼品で、当社の築地工場で製造され、あらゆる分野の排煙脱硫装置に使われ、好評を得ています。

排煙脱硫用ポンプ
築地工場で製造している部品(インペラー、ケーシング、サクション・ヘッド、スタフィン・ボックス)

この製品の特長は、当社中央研究所と築地工場との共同開発による、二相系のステンレス鋼で、厳しい腐食環境、摩耗環境にも耐え、一般のステンレス鋼に比べ、はるかに優れた耐食性を有していることです。

このように、我が社では苛酷な使用条件にも耐え得る公害防止機器の分野にも積極的に取り組み、公害防止に貢献しています。

(大同通信 1975年9月号から)

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