木曽電気興業(株)に商号変更

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木曽電気興業(株)に商号変更

1918年に設立された木曽電気製鉄(株)は電気炉製銑に成功したものの、折しも名古屋における電力不足と重なり中断に追い込まれました。その間に銑鉄市況は下落、製造技術上の問題も出てきたため、結局は電気炉製銑を断念。その結果、設立趣意書に記されている“銑鉄”から“鋳鋼”へと事業を転換、水力発電事業の強化を打ち出し、商号を木曽電気興業(株)に変更しました。創業翌年、1919年10月20日のことです。

そして、1920年7月には築地工場に1.5トン エレクトロメタルス式アーク炉を導入し、鋳鋼の生産を開始しました。

1.5トン エレクトロメタルス式アーク炉

(株)電気製鋼所が熱田工場で鋳鋼に進出したのが1918年のことですから、2年遅れでの進出です。当初は工具鋼、特殊鋼鋼塊の製造に注力するとともに鋳鋼の販路拡大に努めた結果、海軍向け特殊タービン翼、機関車、航空機に使われる各種鋼材の受注に成功、無事完納に至りました。

航空機部品向け鋼材
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