帝国発条(株)を合併、バネ生産に進出

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帝国発条(株)を合併、バネ生産に進出

当社は創業間もない時期からバネ用鋼材を手がけていましたが、1926年に鉄道省から使用認可を受けると同省への納入を開始しました。また、1929年に海軍購買名簿への登録を機に、帝国製作所(のちの帝国発条(株))などバネメーカーに販路を拡大しました。かねてから鉄道車両、自動車など輸送機工業の将来性に着目してバネ生産の機会をうかがっていましたが、この時点では実現には至りませんでした。

1933年に国内に自動車メーカーが出現し始め、自動車産業が伸びを見せ始めると、当社のバネ用鋼材の生産量も急激に上昇しました。そして、1934年5月に(株)大同電気製鋼所は業界屈指のバネメーカーであった帝国発条(株)と合併し、バネ生産に進出しました。この合併により当社は、バネ用鋼材からバネ生産に至るまでの一貫体制を確立し、国内有数のバネメーカーとしても新たな一歩を踏み出しました。

合併後、帝国発条(株)は帝国発条製作所に名称を変更し、当社のバネ専門工場として再出発。1935年9月には自動車用バネ専門工場を増設し、自動車産業向けにさらに需要の高まりを見せるバネ生産に注力しました。その後、1936年には帝発工場と改称し、車両バネ、機械バネ、自動車バネの生産量を伸ばしていきました。

帝発工場第一工場(1936年)
貨車用バネ
電車用バネ
汽動車用バネ
貨車用バネ
客車用バネ
船舶用バネ
自動車用バネ
トラック用バネ
自動車用バネ
伸張用各種バネ
針金製・鈑金製各種バネ
機械用各種バネ
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