寸法精度の優れたシェルモールド精密鋳鋼品

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寸法精度の優れたシェルモールド精密鋳鋼品

シェルモールド法は、第二次大戦後導入された技術で「殻状(シェル)の鋳型」を造る方法からこの呼び名がついています。また発明者であるドイツのクローニング氏の頭文字をとってC法とも呼ばれています。

この製造法の特長は「寸法精度が優れている」「量産方式に適している」等があげられます。模型は加熱する必要から、必ず金型を使用します。

シェルモールド精密鋳鋼品

大同はこの技術を導入し、1959年に築地工場に量産設備を新設し、精密鋳鋼品の分野を開拓してきました。この精密鋳鋼品は、輸送革命によって誕生したコンテナーの部品、化学産業用のステンレスバルブ及び、炉用の耐熱部品等の分野で活躍しています。

また需要量の増加に応ずるため、木曽福島工場にシェルモールド専門工場としての最新鋭の設備を増強しました。本年はさらに設備を増強して、6月から月間250トンの、シェルモール鋳鋼品が、造型から検査までの一貫したラインシステムにより、生産されます。

これらの鋳鋼品は、最新鋭の設備と経験豊かな技術によって製造され、更に十分な品質管理のもとに、需要家に納入されています。

(大同通信 1970年2月号から)

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